スマートホーム:AIとIoTが変える暮らしと安全

本研究室では、住宅に導入される最新のIoTデバイスやAI技術を活用した「スマートホーム」の研究を行っています。スマートロックやスマート蛇口、エアコン、照明制御など、家電や住宅設備がネットワーク化され、より便利で快適な暮らしが実現されつつあります。

近年は、国際標準である Matterプロトコル を基盤としたデバイス連携が注目されており、当ゼミでもMatter環境の構築と実験に着手しています。さらに、複数のIoT機器が自律的に接続し合う Bluetooth Meshネットワーク の構築にも取り組んでおり、効率的な情報共有とシステム安定性の検証を進めています。

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一方、スマートホームの普及はサイバーセキュリティの新たな課題も浮かび上がらせています。悪意ある攻撃による個人情報の流出や、不正な操作によるエネルギー使用の急変といったリスクが現実のものとなっています。これらの脅威に対し、私たちは 異常操作の検知 や 時系列データの解析 を通じて、日常と異常をどう見分けるか、実データに基づく研究を進めています。

過去には、ゼミ生有志もスマートホーム実験環境に実際に泊まり込み、IoTセンサから取得したデータを用いて 行動パターンと環境変化の分析 を行った実績もあります。

本研究では、学外の大学・研究機関とも連携し、現実の住宅環境に近い実験フィールドに触れながら未来の安全なスマートホームのあり方を考えていきます。