スマートエデュケーション

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本研究室では、スマートエデュケーションをキーワードに、教育環境の新しい形を研究していきます。

これまでにiTLの学生が扱ってきた研究には次のようなテーマがあります。

  • 防災・減災教育(生成AI×災害記録誌)
  • 情報セキュリティ教育
  • IoT機器による教育(ルワンダ)

防災・減災教育(生成AI×災害記録誌)

災害の記憶の伝承に生成AIを活用する取組です。 日本の各地で作成されている災害記録誌を収集し、発災時に何を注意するべきか市民・行政双方の立場に役立つようにする試みです。 記録誌のデータを抽出してベクトルデータベースに登録し、Retrieval-Augmented Generation(RAG)により発災時に注意すべき情報を提示します。

【2023年度終了】日本におけるDXの社会的インパクトに関する研究 | 研究プログラム | 東京財団政策研究所 https://www.tkfd.or.jp/programs/detail.php?u_id=39

減災伝承AI(試行版)を使った防災シナリオ生成 | SHIP - SHIZUOKA INNOVATION PLATFORM https://ship-shizuoka.jp/2024/01/29/1351/

情報セキュリティ教育

情報セキュリティの被害に遭ったことのある人は実はかなり多く、若年化も進んでいます。 小学校から高校の「情報」の授業までで、決して扱いが大きくない「情報セキュリティ」をどのようにして伝え、行動に移してもらうべきかを研究しています。 ノベルゲームエンジンと生成AIを組み合わせて、学習者の反応に合わせた表現・展開ができるように研究を進めています。

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IoT機器による教育(ルワンダ)

ルワンダでは、プログラミング教育の必修化により「言語に頼らず、わからないという苦痛なく、問題解決能力を育成することは可能か?」という問いが生じています。

そもそもルワンダ (Rwanda) というアフリカの国になじみのある人は多くはないかもしれません。 それでも、ルワンダ中央銀行総裁日記 (https://www.chuko.co.jp/shinsho/2009/11/190290.html) を読んだり、アフリカ大陸に興味のある人であれば、実は日本とも縁があることをご存じでしょう。

ルワンダの小学校では、母語でない英語でのプログラミング教育が必修となりましたが、機材の不足も相まって、この対応に教員も児童も苦労しています。

2020年に、日本から長年ルワンダの教育に貢献している杉山竜一氏を代表として教育実践研究学校であるルワンダの教室「Keza Learning Compass(ケザ・ラーニング・コンパス)」が開所しました。

コンパスでは、冒頭の問いに対する答えをルワンダと日本で協同して探求しています。

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本研究室では、コンパスをよりよくするために、カリキュラムの改善について研究をしてきました。 それに加えて、IoTで何ができるかを考えて行きます。 例えばコンパスでは、市販のロボット教材を用いていますが、さらに楽しく学習できるようにデータ分析機能などを付与した教育パッケージを開発・実証することを考えています。

データを集める際にも、工夫が必要です。児童の活動データをBluetooth Low Energyで集めたとして、インターネットへの常時接続が無い場合にはどうすれば良いしょうか。例えば市民ネットワーク技術(遅延耐性IoTネットワーク)で収集できないでしょうか。

次に、何らか集めたデータを、有効に使うためにはどうしましょうか。可視化し、学習達成度と学習意欲の関係性を評価することができないでしょうか。

データからルワンダの実情に合った教育手法を客観的に検討していきます。

今後、日本においてもプログラミング教育必修化の影響で苦労される教員の方や児童を支援する教育パッケージとしていくことも視野に入れた研究を進めて行きたいと考えています。

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(画像はケザ・ラーニング・コンパスの許可を得て転載しています。)